- 仕事でTOEICのスコアが必要になり、できるだけ早く成果を出したい。
- キャリアアップのためにTOEICに挑戦して周りと差をつけたいけど、何から始めていいかがわからない。
こういった悩みを持っていませんか?
社会人になると、思ったように時間が取れず、勉強が後回しになってしまいがちですよね。
この記事では、3か月間の勉強でTOEIC680点から900点にスコアアップした私が、
- 忙しい社会人でも短期間でスコアアップするコツ
- 今すぐ始められる具体的なおすすめ勉強法
を紹介します。
私の実体験をもとに、もっとも効率的にスコアアップできると感じたことだけをまとめました!
遠回りしないためのポイントはもちろん、
意外と見落としがちな学習のポイントまでしっかり解説します。
また、2~3か月という短期間で勉強することを想定していますが、
勉強方法やモチベーション維持を工夫すれば、目標点に達成することは可能です。
社会人がTOEICを受けるメリット
そもそも、社会人になってからTOEICを受けるメリットは何なのでしょうか。
TOEICのスコアアップを通して、どんなことを成し遂げたいのか、
具体的に思い描くことでモチベーションを維持することにもつながるので、
しっかりと確認しておきましょう。
仕事の幅が広がる
TOEICでスコアアップすることで、海外出張者や海外赴任者として選ばれやすくなるでしょう。
2019年度の英語活用実態調査では、約半数の企業・団体が海外出張・赴任者の選抜にTOEICのスコアを要件・参考にすると回答しています。
転職活動においても、「英語を使用する部署の中途採用」にTOEICのスコアを参考としていると回答した企業は5割以上でした。
また、同調査によると一定のスコアに到達した場合、報奨金や資格手当が支払われる企業・団体が3割を超えています。
いかに英語力を重視しているかがわかりますよね。
昇進昇格に繋がる
TOEICのスコアアップは昇進・昇格にもつながる可能性があります。
例によって、英語活用実態調査からTOEICのスコアを昇進・昇格時に参考にする企業は3割ほどであることがわかっています。
そして、企業・団体が考える重要なスキルと不足しているスキルのどちらでも「英語」が1位に挙げられています。
それに伴い、英語教育費の年間予算も増加傾向です。
近年流行りの「リーダーシップ」や「問題解決力」を抑えてでも身に着けてほしいいのが「英語」なのです。
これから英語力が人事評価の重要な要素となるのは明白ですね。
実践でも役立つ
TOEICでは、知識・教養としての英語ではなく、オフィスや日常生活における英語によるコミュニケーション能力を幅広く測定しています。
そのため、TOEICの対策をするだけでも、十分にビジネス英語が身につくと考えて良いでしょう。
さらに学校で習うような教科書英語ではなく、実際にネイティブや英語話者が使うような表現を学ぶことができます。
リスニングセクションでは、スピーカーの発音やアクセントは、よく聞くアメリカだけではなく、イギリス、カナダ、オーストラリアなどがあり、様々なシチュエーションを想定しています。
まさに、実践的なスキルといえますね。
【経験談】TOEIC900点が仕事するとどんな感じ?
ここで、軽く私の経験もお話したいと思います。
英語力を身に付けた後の具体的なイメージが湧くと思いますので、興味があればぜひ読んでみてください。
私はとある企業の総合職として入社し、海外の旅行者がたくさん来る場所に配属となりました。
インバウンド事業に携わりたいと人事部に話しており、入社直後に行われたTOEICのIPテストでは同期の中で一番の成績だったので、やはり配属にあたってスコアは重視されたと思います。
現在の職場では、英語を話せる人材は2~3名ほどなので、英語での対応など新入社員の頃から重宝されました。
今のところ、資格手当や昇給制度があるわけではないのですが、興味のある分野に携われていることは仕事へのモチベーションになっています。
仕事で得たスキルに加えて、英語を生かした転職も視野に入るので、将来の選択肢はかなり広がっていると感じています。
目標スコアをレベル別に解説
TOEICの結果は合格・不合格ではなく、トータル10~990点のスコアとして表示されます。
学校で受けるテストのように、1問○○点という決まりはなく、同じ回を受験した受験生との相対評価になります。
ここでは、レベル別の目標スコアを解説していきます。
600
TOEICを初めて受ける、普段から英語の勉強はしていない、という人はひとまず600点台を目指しましょう。
一般的に履歴書の資格欄に書くことのできるスコアは600点以上だと言われます。
2021年度の平均スコアは611点ですので、TOEIC対策をしっかり行えば一度の受験で得点できる可能性が高いです。
600点台を目指すには、基本的な単語を覚えることが大切です。
また、事前に問題形式に慣れておき、本番では解ける問題を取りこぼさないようにしましょう。
800
すでにTOEICで600点台を取ったことがある人、単語や文法を復習すればある程度思い出せる人は800点台を目指せます。
大手日系企業の海外部門では800点周辺が求められることが多いです。
800点台を目指すには、自分の苦手分野を中心に学習を進めましょう。
リスニングが苦手な人はたくさんの文章を聞いて慣れたり、リーディングの長文が苦手な人は精読や音読で理解するスピードをあげたり、
それぞれの苦手なポイントを抑えた学習が効果的です。
900
大手外資系への転職、英語を常に使用する職業、TOEICを極めたい人は900点を目指しましょう。
900点以上を得点するのは全受験者の上位約5%のみです。
このスコアを持っていると、転職や海外部門への異動の際にかなり優位に立てるといってよいでしょう。
900点台を目指すには、かなり高度な単語を覚えること、超難問に備えることが大切です。
いかに点を落とさないかが肝心となります。
出題頻度の低い高難度の単語や文法にも反応できるよう、超難問のみを集めた問題集などで対策を練りましょう。
また、TOEIC対策以外にも普段から英字新聞に目を通したり、英語でニュースを見たり、より実用的なビジネス英語に触れる機会を持つとなお良いです。
社会人が短期間でスコアアップするコツ
時間がたっぷりあれば、誰でもスコアアップはできます。
しかし、仕事で忙しい社会人がTOEICのために割ける時間は限られていますよね。
そこで今回は短期間で効率よくスコアアップすることだけに焦点を当てたコツをご紹介します。
スキマ時間の活用
通勤電車の中、お昼休憩の残った時間など、5分から数十分の時間で単語やリスニングの勉強ができます。
単語帳は出かける際に常に持っておき、リスニングの教材などはアプリで入れておくとお思いがけずできた待ち時間なども有効に活用できます。
また、夜寝る前に10分だけ時間を確保して単語を覚え、少し早起きして昨日の復習をするだけでもより記憶が定着します。
他にも、料理している間やご飯を食べる間、いつも無意味にテレビやスマホを見ている時間など、探せばいくらでもスキマ時間はあります。
TOEIC対策をする2~3か月の間は、とにかく暇さえあればTOEICのことを考えましょう。
TOEIC対策専用のツールを使う
TOEICは出題形式が決まっており、その出題形式に特化した勉強をすることが一番の近道です。
逆に言えば、TOEIC以外の英語学習を一生懸命しても効率的なスコアアップにはつながりません。
きちんとTOEIC対策ができるツールを使いましょう。
TOEIC対策の参考書はたくさんあります。
リーディングセクションの中でも超難問を集めているもの、文法に特化したもの、長文に特化したものなど、自分の苦手に沿った参考書を見つけることができます。
また、参考書以外にもスクールやコーチングを利用して、プロからTOEIC対策を指導してもらうこともできます。
独学だと、どうしてもわからない部分を調べるのに時間がかかったり、モチベーションの維持が難しかったり、貴重な時間を無駄にしていしまいがちです。
ひとりで勉強するのが辛くなってきたら、スクールやコーチングを無料お試し期間で利用してみるのも一つの手段です。
ゴールから逆算する
短期間でスコアアップしたいのであれば、まずは受験する日を2~3か月後に設定し、受験申し込みをしてしまいましょう。
申し込んでしまえば、受験日まであと何日で、あと何時間勉強できるかがはっきりします。
その残された時間の中で、いつまでに問題集を解き終えないといけないか、一日にどれくらい単語を覚えればいいのかを逆算し、一日の計画に組み込むようにしましょう。
モチベーションを維持する
一番難しいのが、モチベーションの維持です。
仕事から疲れて帰ってきた後、久々の休日、体調が悪い日、などやる気をそがれる原因はいくらでもでてくるでしょう。
どうしても心や身体が辛い時は、思い切って休むことも必要です。
また、1日だけ勉強しない日を設定するのであれば、その日の気分ではなく、前もって決めておきましょう。
それでもどうしてもサボってしまいそうだ、という自信のない人はプロの力を借りることも考えましょう。
コーチングを利用すると、一日の計画を立てるお手伝いをしてくれたり、計画通りいかなかった後も立て直したりしてくれるので、やるべきことがしっかりと定まります。
今すぐ始められるおすすめ勉強法
この記事を読んでいるということは、少しでもやる気があるという証拠です。
今この瞬間から勉強を始めてしまえば、TOEICへの一番の近道なのです。
そこで、今すぐ始められる具体的な勉強法を見ていきましょう。
模試を解く
まずは自分の実力を試してみましょう。
今の実力を知ることで目標が定まりますし、TOEICの問題傾向を掴むことができます。
模試を解くには参考書を買うか公式ホームページにあるサンプル問題を使いましょう。
サンプル問題は今すぐ使えますし、無料なのでおすすめです。
単語を覚える
単語を覚えることも今すぐできます。
TOEIC対策のアプリなどをダウンロードすればいつでもどこでも始められます。
ただ、私は単語帳を買うことをおすすめします。
単語帳だと自分が覚えた単語の量や残りのページ数が感覚的にわかるので、モチベーションの維持にもなります。
参考までに、私が愛用している単語帳です。
学習計画を立てる
受験日がいつあるかを調べましょう。
直近の受験日ではなく、2~3か月後に受験できる回の受験申込期間も見ておきます。
すぐに申し込めるのであれば申し込み、申込期間まで時間があるのであればカレンダーに書き込んでおきましょう。
そして、自分の最近の一日を振り返り、TOEIC対策に充てられそうなスキマ時間を書き出します。
あらかじめ、この時間には単語を○○ページ進めるとか、○○しながらリスニングするなど、具体的に内容まで決めておくことで、いざスキマ時間ができたときに「何をしようか」と悩む無駄な時間が省けます。
私がTOEIC900点を取ってわかったこと
最後に、私が680点から900点にスコアアップしてわかったことや、気づいたことをまとめました。
同じ問題でも繰り返し解くことで得られる効果
私が使っていた参考書は「公式TOEIC Listening & Reading 問題集」と単語帳のみです。
「公式TOEIC Listening & Reading 問題集」はTOEICのテスト開発機関であるETSが、実際のテストと同じプロセスで作成した模試形式の問題が2回分収録されています。
私はこれを3か月の間で徹底的にやりこみました。
何度も同じ問題を解き、長文はわからない文章がなくなるまで精読し、リスニングは聞き取って発音できるまで繰り返しました。
いろんな問題に出会った方がスコアアップするのではないか、と思う人もいますが、私の場合、同じ問題でも繰り返し解くことで確実に傾向を掴み、問題慣れしたと感じています。
とはいっても、単語に関してはたくさん覚えた方がいいので、「出る単特急 金のフレーズ」という単語帳を2周ほどしました。
リスニングの方が得点しやすい
TOEICではリスニングとリーディングに分かれて問題が出題されますが、私はリスニングの方が得点しやすいと感じました。
なぜなら、リスニングは必ず時間内に解き終わるのです。
そして、コツさえつかめば、すべてを聞き取る必要はありません。
というのも、問題文の冒頭で「Why~~」と聞こえれば必然的に正解は「Because~~」で始まる文章を選べばいい、という風に法則性を見つけて推測することで得点できるから。
これを試験のためのテクニックであり、実力はつかないと否定的に捉える人もいますが、私はそうは思いません。
全文を理解できなくても、ニュアンスで何となく意図することを推測するのはコミュニケーションをとる上で大切な技能です。
毎日継続できた秘訣
私は毎日TOEIC対策をしました。
平日は1~2時間、休日は3時間以上TOEICの勉強に充てました。
ときどき、「もう今日はいいかな」と思うこともありましたが、それでも「やっぱり10分でも机に向かおう」と思えたのは、見えるところに目標を書いた紙を貼っていたからです。
TOEIC900点を取る。
と紙に書いているのを見ると、それを書いていた時の自分の気持ちがよみがえり、やる気が回復することが多々ありました。
「小さなことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただ一つの道」
すべての人にこの方法が有効かはわかりませんが、一度試してみてはいかがでしょうか。
まとめ
忙しい社会人でもスキマ時間を活用し、正しい対策を取れば、短期間でもスコアアップできるポイントを紹介しました。
TOEICのスコアはあくまでも目的に近づくための手段でしかありません。
本来の目的を見据え、TOEICの対策を行えば、自然と英語力があがることは間違いないでしょう。
皆さんがこの記事を読んで、少しでもやる気になっていただけたらとても嬉しいです。
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